第54回優秀農家表彰 2016年6月

農林水産大臣賞に(株)ウッドベル鈴木 鈴木 隆良 氏が受賞されました。

京都新聞主催の「第54回優秀農家表彰」の表彰式が6月2日、滋賀県庁で開催され、経営の合理化や先進技術の導入、農業振興などに努めてきた10名が表彰されました。




   写真中央 潟Eッドベル鈴木 鈴木 隆良 氏






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第53回優秀農家表彰 2015年6月

滋賀県畜産振興協会長賞に小菅 久宣氏

京都新聞主催の「第53回優秀農家表彰」の表彰式が6月2日、滋賀県庁で開催されました。
経営の合理化や先進技術の導入、農業振興などに努めてきた10名が表彰されました。
審査の結果、当協会長賞には、稲作経営で酪農家の牛糞堆肥を活用して地力向上を図っている愛荘町の小菅 久宣氏が受賞されました。
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第52回優秀農家表彰 2014年5月

第52回優秀農家表彰 発表

橋場 芳明さん(肉用牛経営) 農林水産大臣賞、原 勇さん(鶏卵経営) 近畿農政局長賞を受賞

 6月5日滋賀県庁東館大会議室にて京都新聞主催の第52回優秀農家表彰表彰式が行われました。
 これは、農林水産祭の参加行事で自然環境と調和した農業の発展と技術および経営の合理化を促進するために毎年優秀な農家の表彰するものです。

 今年は5月16日に開催された本審査会にて9名が選出され、肉牛では肉用牛経営の橋場芳明さん(近江八幡市)が農林水産大臣賞、鶏卵では鶏卵経営の原勇さん(彦根市)が近畿農政局長賞および当協会長賞の2賞を授与されました。



農林水産大臣賞 橋場 芳明さん
農林水産大臣賞 橋場芳明氏 表彰式での様子

近畿農政局長賞 原勇さん
近畿農政局長賞 原勇氏 表彰式での様子

 滋賀県畜産振興協会長賞 原勇さん
滋賀県畜産振興協会長賞 原勇氏 表彰式での様子

 受賞者代表謝辞 橋場 芳明さん
受賞者代表祝辞を述べる橋場 芳明氏の様子

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第44回優秀農家表彰 2006年6月

『第44回優秀農家表彰』発表!

後藤喜代一さん(肉牛経営)  滋賀県知事賞・(社)滋賀県畜産振興協会長賞を受賞

 京都新聞社滋賀本社主催の農林水産祭参加 第44回「優秀農家表彰」表彰式が去る6月8日滋賀県庁東館大会議室にて行われました。
 これは、自然環境と調和した農業の発展と技術及び経営の合理化を促進するため、生産や経営、技術への様々な創意工夫や地域・集団の中心的存在としての活躍、環境調和への配慮など、その経営が地域の模範となっている県内の優れた農業経営者を表彰するものです。

 今年は5月11日に開催された本審査会にて9名が選出されました。その中、肉用牛経営 後藤喜代一さん(近江八幡市)が滋賀県知事賞及び当協会長賞の2賞を授与されました。
後藤喜代一さん写真

 後藤さんは米の生産調整が始まったことにより、昭和45年に乳雄肥育経営へ転換。
 さらに牛肉輸入自由化を契機に和牛繁殖部門を取り入れられ、現在では完全な和牛繁殖肥育一貫経営を確立されています。ご自身は夫婦で繁殖部門を担当され、肥育部門は息子の喜雄さん夫婦に経営を譲られています。
 また、近江牛粗飼料生産組合を組織することにより飼料自給率の向上に努められ、ご自身の粗飼料はほぼ自給されています。さらに糞尿の処理をグループで行い、ほ場への還元、耕種農家とわらとの交換により、堆肥を100%有効に活用されています。

 地域においては平成12年に発足した「おうみ」和牛繁殖協議会では発足当時から会長を務められ、平成3年からはJAグリーン近江繁殖部会長を歴任されるなど地域の模範として積極的な活躍をされています。後藤さんは畜産経営には女性の力が重要と考えられ、「おうみ」和牛繁殖協議会に女性部を発足。女性による和牛繁殖に対する県からの助成事業を実現され、和牛繁殖の強化に貢献されています。

 後藤さんは、いち早く繁殖に取り組まれたことで素牛価格の安定化を図り、地域の模範的な経営をされていることから周りの畜産農家からの信頼も厚く、頼ってくる地域の後継者や女性へ惜しみの無いアドバイスをされています。息子の喜雄さんも共進会で優秀な成績を収められており、若手経営者として活躍されています。
  いつもエネルギーに溢れ、和牛の繁殖をはじめ畜産の今後のために積極的に取り組まれている後藤さん。仲が良く、笑顔の素敵な奥様と今後益々のご活躍を期待します。

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第43回滋賀県優良農家表彰 2005年6月

「第43回優秀農家表彰」表彰式が開催

近畿農政局長賞・(社)滋賀県畜産振興協会長賞に福島 昭司さん

 京都新聞滋賀本社主催の「第43回優秀農家表彰」の表彰式が6月2日大津市の滋賀JA会館にて行われました。この表彰は自然環境と調和した農業の発展と技術および経営の合理化の推進を目的として毎年行われております。

 今年は5月12日の本審査会において県内の優れた農業経営者9名が選出されました。畜産では、酪農経営の福島昭司さん(東近江市)が近畿農政局長賞および本会長賞をダブル受賞されました。
福島昭司さん写真
 福島さんの経営は現在50頭規模のモデル的酪農。平成13年には乳量アップのため「トンネル換気方式」を取り入れ、さらに平成15年には西日本初となる「搾乳ユニット自動搬送装置」を導入して現場での労働効率を上げ、牛も人もゆとりある環境を作るなど日々邁進しておられます。
 また、地元の集落営農と連携して飼料作物を生産するなどの地域に根ざした取り組み、さらに堆肥還元を行うことで、循環型酪農を実現されています。
 生産性の更なる向上を目指しての努力とその実行力、さらに周辺地域との協調などに取り組まれる福島さん。今後も益々のご活躍を期待します。

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ゆたかな畜産の里優良事例表彰式開催される 2002年3月

ゆたかな畜産の里優良事例表彰式開催

〜本県推薦の事例が農林水産省畜産局長賞を受賞〜

中央畜産会 主催


 去る2月13日に東京都虎ノ門パストラルで開催されたゆたかな畜産の里優良事例表彰式および発表会で本県の甲南町堆肥生産利用組合が農林水産省畜産局長賞を受賞されました。
写真
 この事業は畜産のイメージアップと畜産経営の安定的発展に資するため、地域社会や自然と調和した環境のもとで畜産経営が営まれている事例を表彰し、その普及啓発を図ることを目的として平成6年から実施されています。

 審査については以下の項目を重要点として審査されます。
  1.家畜ふん尿の処理が適切に行われいるか
  2.環境に配慮されているか
  3.効率的で利活用が充分であるか
  4.普及性が期待できるか

 甲南町堆肥生産利用組合は琵琶湖を抱える本県の立地条件から密閉式の醗酵装置を設置し、ホテルとの米栽培契約を行うとともにバーベキュー、搾乳体験施設など地域住民とのふれあいの場づくりや研修生の受け入れなど一歩踏込んだ点が評価されました。

 今回の発表会を通じ単に畜産の家畜ふん尿を処理するだけではなく、良質な堆肥を生産し、地域の物づくり、村おこしにつなぐ発想に転換し、畜産農家が地域社会共存の拠点施設になることが将来展望につながるように感じました。

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第39回滋賀県優良農家表彰 2001年7月

第39回滋賀県優秀農家表彰

京都新聞滋賀本社 主催

 去る6月8日「県優秀農家表彰」の表彰式が大津市の滋賀JA会館で行われました。これは京都新聞滋賀本社が主催し、自然環境と調和した農業の発展と技術および経営の合理化を促進するために行われています。

 今年も10人の優れた農業経営者が表彰され、畜産では安土町の古溝さんが本協会長賞を受賞されました。


 古溝さんは干拓地の大中で昭和48年に肉牛部門を開始され、常時110頭の肉牛と耕種作物との複合経営でリスク分散の資源リサイクル型により、経営効率の高い経営を実現されています。


経営の特徴

1.経営リスク分散の複合経営
肉牛部門
 乳雄とF1、和牛を組み合わせた肥育経営で、相場に応じて割合を替えている。肥育技術の特徴は飼料の食下量を大きくすることにおいている。この結果、枝肉重量がどの品種においても450kgと大きいことから1頭当りの売上高が多くなっている。このことから常時飼養頭数は110頭と県の平均規模でありながら、経営効率の高い経営が実現されている。

露地野菜部門
 野菜は労力が大変と思われるが、家族労力で無理にならないように玉ねぎ、春もの(野菜、キャベツ)や秋冬白菜やブロッコリーなど作目の組合せを行い、価格安定のため契約生産を主体に取り組んでいる。

水稲部門
 水稲も酒米の減農薬、減化学肥料栽培をし、契約生産を行い有利な販売が実現されている。
 このように経営は3本柱で形成され、それぞれに効率よく行われている。

2.資源のリサイクル
  肉牛の糞尿は敷料とともに乾燥ハウスを通し堆肥化し、野菜や水稲部門で利用している。また、近隣の水田の稲わら交換にも活用し、ほぼ経営内でリサイクルしている。このように飼料用資源を活用した堅実な経営を実現している。


古溝氏は県の指導農業士やJAの理事を務めるなど信望も厚い。牛舎は毎日掃除が行届き、会計もパソコン簿記を行うなど経営管理にも優れている。

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第38回滋賀県優良農家表彰 2000年7月

第38回滋賀県優秀農家表彰

京都新聞滋賀本社 主催


 京都新聞滋賀本社主催による優秀農家の表彰式が去る6月8日に滋賀JA会館(大津)で行われ、10名の農業経営者が表彰されました。
 このうち畜産経営は3名で安土町の森本芳雄さん(養豚経営)が農林水産大臣賞、今津町の糟貝文雄さん(酪農経営)が滋賀県土地改良事業団体連合会長賞、守山市の勝見友男さん(肉牛経営)が滋賀県畜産振興協会長賞をそれぞれ受賞されました。おめでとうございます。
糟貝さん、森本さん、勝見さんの写真

左から糟貝さん、森本さん、勝見さん

 今回の受賞者の方々は1.複合化や事業の多角化を図っている2.環境対策に取り組んでいるなどの特徴が見られました。


安土町 養豚経営 森本芳雄さんに聞く

第38回優秀農家表彰で見事に農林水産大臣賞を受賞された森本さんにお話を伺いました。

Q.現在の経営状況を教えてください
 種雌豚80頭、種雄豚7頭、肥育豚約900頭を飼養しています。それと水稲、麦、大豆を作付けしています。

Q.これまでに一番気を使ってきたことは?
 環境対策です。臭い問題が一番大変でした。そこで、12年ほど前から飲水の工夫を行い、6年前からは尿処理対策として自然浄化法にも取組み、改善できました。

森本さん写真

Q.今後は、どのようにお考えですか?
 今後の一番の目標は、息子の意見を尊重しながらスムーズに経営委譲をして行きたいですね。
 それと、環境対策にさらに気配りしていきます。耕種農家とのつながりを大切にし、液肥の有効利用として地域の有機農業確立に協力していきたいですね。
 また、消費者とは顔の見える販売を続けたいと思います。これは今後大切になると思いますし、生産者としてやりがいが出てきますから。


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第50回日本農業学校農業クラブ大会で野田剛さんが最高賞を受賞 2000年1月

第50回日本学校農業クラブ全国大会

 平成11年10月20日・21日に第50回日本学校農業クラブ全国大会(富山大会)が開催され、本県酪農家野田繁次さんの息子さんの野田剛さんが最高賞を受賞されましたのでここに発表原稿を紹介します。


 

かけがえのない人になるために

とわの森三愛高等学校 野田 剛

 平成5年12月、雪の降る夜でした。
 「先生、急いで来てください。子牛を助けてください。」
 この言葉が、私の寝ている布団の中まで聞こえてきました。部屋を出て覗いて見ると、受話器を片手に大きな声で叫んでいる父の姿がありました。急いで父と牛舎へ向かってみると、母牛があらあらしい息づかいに体を揺し、うなり声をあげて横たわっていたのです。父と母は、真冬の凍てつく夜にもかかわらず、汗だくで子牛を引っ張り出そうとしたのですが、前足2本と鼻先に触れるだけで、それ以上は全く出てくれない状況にありました。このままでは母子ともに「死んでしまう」と判断した父は、獣医さんを呼ぶ決心をし、到着を−刻一刻必死の思いで待ちました。しばらくして獣医さんが到着し、お産の介助が再開されました。手を入れた獣医さんの話によると、複雑な体位の逆子で産道に引っ掛かっていたのです。「先生、この牛を助けて上げて」と父の手を強く握り締めながら、獣医さんにお願いをしました。しかし獣医さんは、「これは引き出すのは無理だ、すぐ手術だ、バケツに湯を汲んで来てくれ」と言って手術道具を台の上に並べました。そして一本のメスを取り出すと、母牛の腹を大きくL字型に割いたのです。吹き出す血など気にもせず、緊張感の張りつめた中で子牛を取り出しました。取り出された子牛は、息絶え絶えで産声すらあげませんでした。母と僕は真剣に人工呼吸をし、獣医さんと父は割いた母牛の傷口を縫合したのです。そして数分後、子牛は息を吹き返しました。母牛もまもなく手術が終わって落ち着き、近づけてやった子牛をしきりになめてやっていました。「助かった、親子とも助かった」このことは私にとって今までにない衝撃でした。この白衣の獣医師の姿は、酪農家にとって奇跡を起こす人だと思えたのです。このとき、「私は獣医になるんだ」と決意しました。
 わが家は滋賀県で酪農経営をしていますが、夏場のストレスも加わって、産後起立不能症の発生率が非常に高くなっています。現在分娩時の負担を減らすため、夏場の出産を避けた計画出産をさせる予防策を取っています。しかし、予定通り受胎しないと分娩が夏に持ち越されることもあり、安心はできません。酪農家の判断で病気を発見し、獣医に診て貰っても、既に手遅れのことが時々あります。わが家の近所の酪農家で産後起立不能症になり、廃用になった牛がいると父から聞かされました。夏場に、わが家でも一週間後に出産を控えた牛がいました。あらかじめ獣医さんに血液検査をしてもらったら、その牛は、産後起立不能症になるかもしれないと言われました。父は、何とか予防できないかと話をしたら、「病気にかかっていない牛は治療できない」と言われたのです。そのとき私は、怒りさえ覚え、獣医に対して矛盾を感じたのです。もし事前に検査をして、病気の発生が予測され、予防治療をすれば、多くの高泌乳牛を助けることが出来るのではないかと考えました。私は同じ獣医でも、あらかじめ予防できる獣医が必要と強く思いました。
 私の学校には獣医の先生がいて、その先生の話から、ある獣医師の活動を聞きました。それは、別海町上春別の黒崎獣医さんをはじめ、その周辺の8戸の酪農家が「プロダクション・メディスン」と呼ばれる生産に結びつく予防獣医療を行い始めていることです。この人たちは、現在の獣医学部のカリキュラムに含まれていない飼料の分野を、外国で知識を高揚させ、共済組合から外れ、開業獣医として行っているそうです。当初は群単位で繁殖管理のみをしていましたが、この5、6年の間に飼養管理に基づく牛の健康保守の指導と病気の予防医療に力が注がれているそうです。そして、いつかは経営全般を酪農家と共に考えて行く方向に進んでいくと思います。これらの獣医師の活動は、「健康な土・草・牛を作る」という酪農生産の仕組みをとらえて、病気の早期検査と治療につながるものだと思います。この予防獣医療こそが、私の求める獣医像なのです。
 建康な人を育む乳は、健康な牛から生産されます。その健康な牛を作るためには、未知のものも含めて、過不足のない微量要素と良質な蛋白に富む粗飼料によってのみ作られるのです。そして、そのような草は、健全な土からでしか得られることが出来ないのです。
 私は、とわの森三愛高等学校に入学し、建学の精神である「健土健民」という言葉に触れ、離れ離れになっていた知識が、一つの立体像となりました。また、日頃の農業実習や農業クラブ活動で、牛から出る堆肥を土へ還元し、そして、生産物を生み出すという循環農法を学びました。これからの獣医は、治療に終始するのではなく、酪農家と共に現場を熟知し、繁殖管理、飼養管理の徹底を計り、疾病を予防していくことだと考えます。
 治療することが全てではありません。牛の健康状態などを日頃から観察し、酪農生産の仕組みを理解する、そして「なぜ、このような症状が出たのか」をいち早く発見し、対応できる知識を高揚させることが必要だと考えます。「現場を知る」、これこそが将来の獣医像であると思います。
 「今までにない獣医になってこい。」北海道に旅立つ私に父がかけてくれた言葉です。この言葉の意味を噛み締め、かけがえのない人になるために、自信を持っていきたいと思います。「治療する」から「予防する」獣医へ、そして酪農家と共に考え、歩んでいきます。


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黒毛和種「なかのり号」連産牛で表彰 1999年11月

おみごと!!黒毛和種「なかのり号」連産牛で表彰される

 家畜登録協会は、9月21日今津孔子市場において、全国和牛登録協会から連産牛表彰規定により受賞された黒毛和種「なかのり号」を飼育されている近江八幡市大中の後藤喜代一さんに対し、多産牛への功績を称え賞状と記念トロフィーを伝達贈呈した。

 本賞は良質な子牛を10産以上連産した多産牛に対し選奨するものであります。「なかのり号」は昭和63年の12月虫類牧場から導入され11年間に11産している。これを飼育されている後藤さんを訪ねお話しを伺った。

 当場は繁殖雌牛41頭と哺育育成をご夫妻で分担し、育てた子牛は肥育部門担当の後継者の農場に移し肥育されている。このように一貫経営を実践し、生産費の55%余りを占める素畜費の軽減に努められている。今回の受賞牛は、数多い母牛群の中でも繁殖性、泌乳哺育性も良く生産牛の多くが枝肉成績で上位を占め、その功績は大きく、当場の一貫経営確立に一役かった名牛である。

なかのり号(昭和63年12月12日生まれ)
産次分娩年月性別仕向成績
枝肉重量格付
1.6421kgA-4
22.5326kgB-4
33.4430kgA-4
44.4435kgA-4
55.3--
66.6519kgA-3
77.2431kgA-3
87.12425kgA-4
98.11333kgA-3
109.11肥育中 
1111.1肥育中 
1212.1分娩予定-- 

 体躯もしっかりしていて、12年1月に12産目を分娩予定であり、繁殖を初めて12年間牛舎での苦楽を共にした牛でもあるため、最後まで我が牛舎で労ってやりたいと、結ばれた。

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養豚功労者表彰 養豚協会 1999年11月

養豚功労者表彰

 去る9月21日全国養豚協会創立30周年記念式典会場において養豚功労者表彰が行なわれ、全国で個人47名と6団体の方が表彰され、本県からは近江八幡市加茂町の岡田久男氏と八日市市三津屋町の村田武治氏が表彰されました。両氏は永年養豚経営を行ない地域の耕種部門と連携し有機米、有機野菜等有機農業の推進に努力され、また県下の養豚振興に努力された功績が認められ受賞されました。両氏の養豚経営の益々の発展と今後のご活躍を祈念申し上げます。

滋賀県養豚協会


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全国酪農青年、婦人経営体験発表 1999年9月

国酪農青年・婦人経営体体験発表大会

辻林ひさ子さん出場

 去る7月13日に、JA全農主催による第17回全国酪農青年・婦人経営体験発表大会が、東京大手町JAビルで開催されました。書類審査、現地審査を通過し、優れた経営を実践する6人の酪農家より発表があり、土山町の辻林ひさ子さんが全農大阪支所地区代表として「足腰の強い酪農と、酪農女性の仲間づくり」と題して発表されました。堅実な経営内容にあわせて、日頃より活動をしている、ミルキーミセス甲賀や地域のボランティア活動の取り組みを紹介。また、酪農は「きつい」「汚い」「経済性がない」の3Kではなく、「興味を持つ」「機会を逃さない」「行動する」の新3Kを掲げ発表され、大きな拍手を受けられるとともに優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。



足腰の強い酪農経営と女性の仲間づくり

土山町 辻林 ひさこ


 夫は農業高校を卒業して長野県の八ヶ岳農業大学校で農業魂を叩き込まれ、酪農を決意しました。昭和40年両親と共にお茶、米、山林に見切りをつけ現在の布引に新天地を見つけ移り住みました。わずか20才で多額の借金を背負い、農協の組合長や関係機関の皆さんには、いつ倒産するのかの不安材料の一つだったと聞いています。

 絶対に負けられない、逃げられない、若い青年の心をしばりつけたのでした。6haの土地と20頭の牛舎からの始まりでした。5年後の昭和45年、私も30才の時、酪農の厳しさ、多額の借金等知らず、有望な酪農青年を信じて結婚しました。牛の世話と畑仕事に追われる毎日で他の事を考える間がなかった様に思います。

 3人の子供に恵まれましたが、育児は両親が見てくれました。
 仕事の失敗で損失が生じない様に仕事にかかりきりでした。最低限度の設備投資と精一杯の労力が我家の経営方針です。

 自給飼料は、20年前からデントコーンの通年やサイレージを与えておりますが、年々労力が大変になっています。
 4月20日頃の種播きを目安に堆肥入れ、すき込み等の畑の準備。播種直後の猪よけに電牧をはります。コーンの芽と背比べをして出てくる雑草の除草、そして害虫の消毒、収穫前の猪対策、サイロの詰め込み作業、草つくりもなかなか楽ではありません。

 滋賀県では、サイレージ品質および成分の検査が実施され、得点により共励会が開かれます。なるべく水分の少ない湖熟期を適期に刈り取る様にしていますがサイレージ成分を知ることは良い事だと思います。しかし、去年は1ha程収穫前に台風で全滅でした。台風といえば、去年栃木県を襲った集中豪雨で牛舎が流れ土砂に埋まった牛がテレビで放映されたのをみて涙が出て止まりませんでした。経済動物ゆえのつらい別れもあります。

 命を預かる事の難しさは何年経っても一年生です。あるときは優しく、またある時はきつくこわい牛たちのお母さんです。

 50頭の牛は全て自家育成です。
 経産牛には検定済みの高能力牛を選んでいます。成牛になるのが楽しみです。牛に対するきめ細かい観察力と病気に対しては、早期発見、早期治療を心掛け、ビタミン剤、胃腸薬等は夫が几帳面に与えております。輸入乾草の購入はきびしすぎる程納得いくものにします。牛の健康を第一に考えているためでどうしても乳飼比が高くなりますが、機械・設備等の償却費が少なくなりなんとか行けるかなと思っています。乳価の低迷と飼料代の高騰、そして子牛価格の低迷は、酪農経営をますます苦しくさせます。

 昭和40年より複式簿記による青色申告しています。5年前から普及センターの指導でパソコンによる複式簿記をしています。節税と経営の見通しができ、専従者給与として労働の評価が得られるというのはうれしいことです。

 牛の更新は乳房炎、細菌数の高い牛、乳量等で淘汰しますが、死廃事故は3年に一度位です。

 そして、糞尿は完熟堆肥として土に還元しておりますが、赤土の粘土質のため3年入れ続けてもまだ土は肥えていません。土地に還元できるだけの牛の頭数を飼っています。

 牛にも人にも厳しい夏がやってきました。
 暑熱対策としては、ダクトファンと大型扇風機を利用しています。尻尾で顔をかかかれ、ハエ、アブ、蚊にさされボリボリかきながらの搾乳は辛いです。暑さで息の早いう牛を見ると自分までしんどくなります。
 炎天下での農作業は汗がふき出ます。日射病で頭が痛くて息苦しくなります。

 農家の嫁になりたくない3K(きつい、汚い、経済性がない)がよく言われます。酪農家のお嫁さんは3K位ではありません。
 あとから牛飼いに嫁いでこられた仲間達に悲しい思いをしない様助けて行きたいと思います。

 牛飼いのお母さん達はよく我慢しています、よくがんばっています。牛飼いだから話せる苦労、牛飼いしか解らない苦労、仲間がいるからこの仕事が続けられます。
 酪農を通じて、多くの方に出逢いよき人に恵まれ支援して頂きました。また多くの事を学びました。

 「あなたなら辛抱できる。と神様がつけて下さった道だから」

 この言葉は辛い時の心の支えとなり、忍耐力になりました。

 「泥沼に染まらずに咲く蓮の花」

 この教えは、辛くても苦しくても心はいつも美しくあれと自分に言い聞かせております。そして、前向きに「牛飼い美人」になろうと思いました。

 人生80年、半分が過ぎた頃、何かこのまま年をとるのが惜しいと思うようになりました。若いうちに出来ることをしないまま、60才になって悔やんでも何もなりません。忙しい忙しいだけの人生はつまらない、自分が後悔しないようにと思い忙しい仕事の合間をぬって「介護ヘルパー養成講座」「滋賀県農村女性リーダー養成講座」を受講してそれぞれの活動に参加、また郡内の酪農女性で組織するミルキーミセス甲賀の活動もしています。この仲間の集まりは、日々の仕事のストレス解消、冗談を言っておなかをかかえて笑うことも度々、勉強会や品評会では、冗談に花が咲き指導者を泣かすこともしばしば、生活の知恵の話題にも欠く事無く大変ににぎやかで毎日の仕事の励みにもなります。

 最近では郡外の酪農女性との交流会として京都の乳業メーカーの最新のすばらしい工場を見学させて頂きました。機械や設備は全てコンピュータ管理されています。HACCP方式も導入され親切に説明して頂きました。来年度から生産者にもHACCP方式が義務づけられますが、乳牛管理の勉強とともに良質乳を出荷させねばと痛感いたしました。同じ仕事仲間は直ぐに仲良くなり楽しい1日でした。

 郡内にはスタンプラリーの牧場が2ヶ所あります。消費者の方との交流としておいしい見蘭牛のバーベキューやアイスクリームを頂いたり、最近では羊の毛刈りを体験したり、羊毛を使っての作品を楽しみました。

 年中休みなしの酪農ですが、ヘルパーを利用して年に1回だけ1泊研修旅行に行きます。乳搾りをしなくていい。朝は遅くまで寝ていられる、ホテルではゆっくりお湯につかっておいしい料理、仲間とワイワイ楽しい天国です。研修とは名ばかりですが、先進農家の見学では、女性は楽な方法で作業能率を上げておられる所がよく目につきます。

 厳しい農業情勢の中、乳価は下がります。酪農女性としては何かできないかと考えました。牛乳の消費低迷が乳価下げに拍車をかけます。私たち酪農女性は牛乳の消費拡大も忘れていません。イベントや農業祭では、牛乳をつかった料理やお菓子を提供したり、牛乳、乳製品を販売しています。

 一昨年、消費者の方にもっと滋賀の畜産を知ってもらおうと、「淡海畜産フェア」が開かれました。そこで関係機関にご協力いただき骨密度測定検査を県下酪農女性の呼びかけとして実施させて頂きました。
 結果、80%の女性が骨粗鬆症に注意と出ました。自分の骨密度を知り注意して牛乳を飲んで頂ける様働きかけていきたいと思います。農作業で鍛えた太い腕や腰は重いものを持ったりは普通の女性の人よりはつよいと思っています。

 土山町の登録ヘルパーとして10年間、寝たきり老人の入浴サービスのお手伝いをさせて頂きました。骨粗鬆症で腰の骨が折れて寝たきり、脳血管障害による半身不随、難病による手足の麻痺、高齢のためやむなく寝たきりになられた方にとって入浴は唯一の楽しみとなっています。心身ともに滅入っておられる方に少しでも安らぎと喜びを感じて頂ける事が自分の喜びとなって返ってきます。寝たきりになっておられた95才のおばあさんがご家族の援助とともに第三者である私たちとの出合いから少しでも良くなりたいと努力され少しずつ歩ける様になられた事は、私たちに感動を与えて下さいました。
 何人かの方が亡くなられましたが最後まで、美しい体であってほしいと願わずにいられません。ともあれ、誰もが死ぬまで元気で暮らしたいと願っています。私たち酪農女性自身がカルシウム不足による骨粗鬆症にならない様に。
 元気に健康で美しく老いる事、身をもって証明できる様がんばりましょう。

 女性がいきいきと輝く、この言葉が30年前の女性にあったでしょうか?ただひたすら下を向き黙々と農作業に精を出すのが田舎では良い嫁でした。

 男女共同参画社会といわれる今日、せめて農家の嫁として自分の自由な時間が持てる様、そしてもっと外へ出て情報が得られる様、きつい、汚い、苦しいの3Kに負けないで、「興味を持つ(好奇心)」「機会を逃さない(チャンスをつかむ)」「行動する(チャレンジする)」の新3Kでがんばりましょう。

 今回は、ありがたい事に機会が転がりこんできました。私なりにチャレンジと行動をしてまいりました。

 男性の皆さん、後継者の皆さん、そしてご家族の方のご協力が必要です。昔「悪い嫁は60年の不作」と言われました。良い嫁も悪い嫁もそれぞれあなた次第。自分の努力次第です。女性の皆さんがんばりましょう。



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第37回滋賀県優良農家表彰 1999年7月

農林水産祭参加
第37回「優秀農家表彰」

京都新聞滋賀本社主催

 京都新聞滋賀本社主催による優秀農家の表彰式が去る6月4日(金)に滋賀JA会館(大津市)で行われ、10名の農業経営者が表彰されました。
 畜産経営では、肉牛経営の奥村忠一氏(近江八幡市大中町)が滋賀県畜産振興協会長賞・京都新聞社賞を受賞されました。おめでとうございます。
受賞された奥村夫妻
 奥村さんは肉牛の哺育一貫体系によるコスト削減と、転作野菜を導入した耕畜複合による安定した経営をされています。また後継者の就農をきっかけに「それぞれの仕事に責任を持とう」と、日曜の定期休日制、給料制、資産の生前贈与などを盛り込んだ家族協定をいち早く結ばれました。
 これからも、地域はもとより県内のよき模範農家として益々精進されることを期待します。頑張って下さい。

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平成9年度全国優良畜産経営管理技術発表会 1997年8月

平成9年度
全国優良畜産経営管理技術発表会開催

平成9年7月2日 東京:駒場エミナース

 この発表会は全国の畜産会より平成8年度の経営診断対象事例の中から全国より38事例が参加した。本県からは大家畜部門に永源寺町の酪農家の池田義昭氏を推薦致しました結果、優良賞を受賞致しました。書類選考により大家畜部門4事例、中小家畜部門4事例が選出されて部門別に会場を分けて発表会が行われました。

 酪農事例には栃木県のKJさん、佐賀県のNKさんが発表されました。KJさんは33頭の規模で、9030kg、分娩間隔12.7ヵ月、1頭当り所得31万円、所得率38.7%、牛乳生産コスト68円/kgを達成しています。立地条件は中山間地域と不利な地にありますが、借地によって基盤強化し、7.8haの飼料生産を共同作業によってコストを下げています。
 佐賀県のNKさんは水田地帯にあり、3.1haの水稲作、麦3haに経産牛31頭を飼育されています。経産牛乳量は10,146kgを達成し1頭当り所得は39万円、所得率39%、牛乳生産コスト59円/kgになっています。飼料作においては4戸で共同作業もおこなっています。乳牛の改良に取り組んだのは、昭和50年の淡路島で開催された全国ホルスタイン共進会を見学し、その乳牛の美しさにふれてからとのこと。昭和52年から牛群検定に取り組み、牛群審査は2年に1回受けています。平成5年で80.5点、平成7年には83.5点を取っています。選抜基準は2産で8500kgの乳量と肢蹄にポイントをおいています。平成4年には除糞と飼料給与の合理化のためにフリーストール牛舎を立てた。飼料はTMR飼料の1群管理を行い、労力的にもゆとりがうまれたとのことです。課題は夏場の乳質で無脂固形分率がやや下がること、分娩間隔が14ヵ月とやや長いことです。

 肉用牛事例では広島県のNJさんと宮崎県のKMさんが発表されました。NJさんの経営は32頭の和牛繁殖経営と7.8haの水稲作を行っています。昨年の8月まで農作業を手伝いながらのサラリーマン生活を14年間続けていましたが、現在は専業として取り組み始めました。分娩間隔は12.6ヵ月で、市場販売価格も平均より1割り強高く販売できています。飼料生産も10haのうち4haは集団転作を利用し、地域との連携がとれています。稲作との収入を合わせると1千万円の所得が確保され、平成10年にはフリーストール畜舎をたて50頭経営を目指しています。
 宮崎県のKMさんは肉用牛の繁殖牛33頭、肥育68頭の一貫経営をおこなっています。本人は平成2年まで農協に勤め人工受精師兼技術指導員をされながら肉用牛経営を実践されていた。昭和62年からは1産取り肥育経営をしていたが、農協退職と同時に一貫経営に切り替えた。分娩間隔は11.4ヵ月を達成し、肥育の方も4等級格付け以上率が80%になっています。
 以上が大家畜部門の発表事例でしたが、佐賀県のNKさんがその最優秀賞を受賞されました。

 中小家畜部門は10,000羽の採卵鶏経営で、山梨県のAMさんが最優秀賞を受賞されました。所得率34%を実現されています。生協60%、卸28%、自動販売機10%、平飼鶏卵2%で自家販売体制を確率し1kg当り248円の卵価を実現しています。

 午後からは発表農家の他参加事例の経営者を交えて畜産経営管理と地域活動とのかかわりということをテーマにしてシンポジウムが開催されました。酪農の最優秀賞のNKさんの発言から始まりました。昭和55年に乳牛改良同志会を呼びかけて結成した。最初は仲間内が県内一円になった。今は若い人の刺激を受けている。この他にも牛群検定、ヘルパーの役員もつとめている。地域の畜産仲間とは月1回交流会を持っている。機械の共同利用も継続して行っているが、長続きしている理由は人を信頼し、お互い譲り合いの関係を築いてきた。三重県のKさんからは伊賀牛の経営者会議というグループで肥育試験をやったり勉強会を開いたりすることにより、グループの経営が均質的に向上をはかることが出来るとのことでした。女性の方からは、地域のつながりは大事であるが、その家に残ったものに日常作業が余分にまわってくる。男の人が外に行き刺激をうけることは結構ですが、経営に役立ててもらわないと困ると、耳に痛い発言もありました。
 最後に助言者からは「畜産農家は減少し、地域の仲間が減っている。行政の力を借りて地域の枠を広げたり畜種を限定せず大きくすることが大事。一般の企業経営にとっては経営情報の収集の時代になっている。畜産経営では、情報に金を出す習慣は少ない。情報は高くつく。自分なりの戦略をもって情報収集しないと情報に振り回される結果に終る。地域の仲間との交流から、経営にとって大事な情報を取捨選択する目を培うことが大切。」
 又、別の助言者は「地域が広がれば仲間はいるが、交流がない。関係機関も孤立している。もう一度横のつながりの持てる組織作りも必要でないか。畜産を安定的に持続させていくためには、地域リーダーとして自覚して積極的に取り組み展開していくことが必要である。」との意見がありました。

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第35回滋賀県優良農家表彰 1997年7月

第35回滋賀県優秀農家決まる

京都新聞滋賀本社主催

農林大臣賞受賞!! 肉用牛農家 安田 良造氏


 京都新聞滋賀本社主催による優秀農家の表彰式が去る6月6日(金)大津市の滋賀JA会館で行われ、10名の農業経営者が表彰されました。畜産関係は蒲生町の肉用牛農家、安田良造氏が見事に農林大臣賞を受賞されました。
受賞された安田夫妻
 安田さんの経営は60頭の繁殖牛と260頭の肥育牛を飼育する繁殖肥育一貫経営をされています。更に昭和54年からは草津市に近江牛肉販売店舗を開業される等生産から販売まで行うまさに先駆け者としての経営が評価されました。
お店の写真お店の写真

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平成8年度全国優良畜産経営管理技術発表会 1996年8月

全国優良畜産経営管理技術発表会開催

平成8年7月3日 東京 駒場エミナース

 中央畜産会主催により発表会が開催されました。
 この発表会の特徴は標題に経営管理技術と唱っているように、いかに過去の経営の転換期から脱却して経営目標に達したかを評することを趣旨としています。

 例年の通り酪農、肉牛の大家畜部門と養豚、鶏の中小家畜部門に会場を分けて行われました。全国の畜産会より参加した事例の中から各々の部門に4事例づつ計8事例の発表会が行われました。その結果大家畜部門では高知県の酪農事例と中小家畜部門では静岡県の採卵経営がそれぞれ最優秀事例として表彰されました。

 酪農事例を紹介致します。
 経産牛28頭ですが、1頭当り所得が50万円、所得率が49.8%と驚異的な数字をあげています。経産牛1頭当り乳量は8,452Kg、平均分娩間隔が12.7ヵ月と技術的によい数値を達成しています。牛肉自由化後、子牛・廃牛価格が下がり収入が減った分を1頭当り13万円の堆肥販売という補い余る結果で経営の内部集約化をはかることに成功した経営です。費用の面でも機械、施設は中古品を経営に活用し、牛乳生産kg当りコストは54円を実現しています。
ちなみに平成元年の転換期のコストは76円、経産牛頭数は27頭で、1頭当り所得が24万円、所得率26.8%でした。

 採卵経営の事例は15,000羽の規模で全量を直売所および直卸で販売している。販売価格は平均kg当り309円、100羽当り所得は15万円、所得率25.6%、100羽当りの産卵量1,860kgをあげている。3年前より有限会社とし、「美黄卵」という商品名で地元スーパー等に積極的な販売展開をしている。またパソコンをつかった販売広告や仲間との卵ネットワークも構築している。

 表彰式のあと参加者を交えてシンポジウムがおこなわれた。これには本県からともに優良賞を受賞された肉牛経営の中村隆司氏、採卵経営の村井吉雄氏が参加された。

 大家畜部門では昨年から値上がりはじめた(1)購入飼料の対応についてと(2)肉牛も含めたヘルパー制度について(3)地域農業との連携について意見交換が行われた。

 (1)については自給飼料生産での対応として(3)とも関連するが野菜地帯では連作障害をさける方策の輪作ローテーションの受け皿として飼料作を利用したり、放棄地の活用によって畜産農家が飼料面積を拡大している事例紹介があった。
 一方、コストダウン方策として経営規模拡大すると土地と頭数が合わなくなる。購入飼料であっても経営コストに合うように工夫すればよいとの意見も出た。
 会場に居られた飼料アドバイザーの飯田克己先生は「経営にプラスになる飼料生産なら作った方がよい。コストを度外視して作る理由はない。ただ飼料生産は急には行えない。土地の確保、集積化、労力の問題、機械償却費の限度と事前に検討準備しておくことが多い。」と考え方の基本を示された。

 (2)では肉牛のヘルパー制度の必要性について検討された。その中で宮崎県では市の制度としてあり、牛の出荷時等に利用されていることが報告された。また愛媛県野村町では酪農、肉牛ともに加入し持株制となっている。年間5,000円の会費にヘルパー1人1日9,000円で年12回利用できると報告があった。

 (3)の地域農業との連携においては堆肥を通じての交流が報告された。地域は軟弱野菜地帯であり、完熟堆肥と袋詰めをすることにより口コミで利用されるようになり、コンスタントに出るようになったということです。

 最後に司会より次のような締めくくりがあった。
 1.今回の発表事例により経営次第では小規模でも大きいものにひけを取らない経営ができることが示された。
 2.小さいことでもデータの裏付けに基づき、最も効率のよい生産プロセスを選択していくことが大事で経営者能力の一つである。
 3.農業は自然と話合いの中の仕事であるからとあきらめることは経営者として間違いである。
 4.競争にさらされることを恐れているが、競争は歓迎しなければならない。
 5.畜産においてもこれからは、外交能力が経営を左右する重要なものになる時代となる。新しい時代に合わせて経営に取り組んで欲しい。

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第34回滋賀県優良農家表彰 1996年7月

第34回 滋賀県優秀農家表彰決まる

京都新聞滋賀本社主催

 京都新聞滋賀本社主催による優秀農家の表彰式が6月7日大津市の滋賀JA会館で行なわれ、10名の農業経営者が表彰されました。畜産関係では、滋賀県市長会長賞に八日市市の酪農家谷口富雄氏、滋賀県畜産会長賞に甲南町の酪農家岡崎稔氏がそれぞれ表彰を受けました。
 この農家表彰は自然環境と調和した農業の発展と技術および経営の合理化を促進する農業を目指して、毎年各地域からの推薦を得て行われています。

 谷口氏は県下で2番目にフリーストール飼育方式を取り入れた経営です。しかもつなぎ飼育牛舎を改造しての取り組みは他に見られなかった方法でしたが、将来の労働環境の改善を睨んでの思い切った決断でした。その結果労働時間の短縮化がはかられると同時に屈み労働が減り御夫婦共にゆとりある酪農を実現されています。

 一方岡崎氏は早くより牛群検定事業に意欲的に参加し乳牛能力の向上をはかってきました。最近では乳牛を使った受精卵移植により和牛の繁殖を行い、和牛部門を経営の一つの柱にまで確立しました。経営記帳はご婦人により複式簿記をとりいれ経営の合理化に成果を上げています。両経営とも今後の一つのモデル経営として位置付けられています。

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