第1回 酪農技術研修会開く
総会に引き続き、滋賀県農政水産部畜産課が酪農ベストパフォーマンズ事業の一環として、酪農技術研修会を検定組合と共催により開催した。 講師には、大山乳業 酪農指導部 指導課長 今吉正澄氏にお願いして、「乳牛の効果的な暑熱対策」と題し、これまでの指導実績に基づいた講演を頂いた。 【要点】 〇 ファンの効果的な設置方法 外気を取込 リレー方式で牛舎内空気を抜く 風速は2m インバータで調整 横窓はサシバエ、蚊対策として2×4ミリネットで覆う。 〇 輻射熱を防ぐ方法 ・屋根、壁 ドノマイト石灰を専用の散布機で薄くまく。 ・遮熱塗料を塗る。 〇 日照時間16〜18時間 夜間 6〜8時間のとき生産性が高まる。 LED照明を頭側にあてることで効果がある。 〇 本県の現地指導の内容 牛体のボディコンディション3.0ぐらいが望ましい。 ウォーターカップは飲水が十分行えるよう施設改良を行うと、乳量増加の効果が大。 飲水量が制限されると、飼料摂取量が減り、乳量も抑えられる。 繋ぎ牛舎はカウトレーナ(2軸敷きで位置、高さを調節)で排泄姿勢をコントロールすること。 これにより、敷料が少なくできること、牛体が汚れないので、乳防炎の原因を減らせること、 搾乳時間を短くできることなどメリットが多い。 乳防炎にしないコツは搾乳時の清拭は乳頭口をしっかり拭くこと、初乳時にバケットミルカーは使わない。 ライナーが汚れていることが多い、パルセータが異なることから、乳房炎の原因となることが多い。 第1回 酪農技術研修会写真滋賀県乳用牛群検定組合 平成28年度定時総会
滋賀県乳用牛群検定組合は平成28年6月3日11時30分より近江八幡市 滋賀県婦人会館で定時総会を開催し、平成27年度の事業報告と終始決算及び平成28年度の事業計画と終始予算を承認した。また役員改選の年であり、新組合長ほか新役員が選任された。 このほか、全国乳用牛群検定協議会からJA甲賀 岡崎充志 氏が優秀検定員として表彰されたので、その授与式を行った。 最後に、杉本新組合長から、今後も乳牛改良に努めていくので、引き続き関係機関、団体からのご支援をお願いし挨拶された。 |