畜産技術/技術養豚

外来魚魚粉配合飼料の豚における嗜好性改善の検討

○中西幸司、海老原豊、土井慎也
農業総合センター畜産技術振興センター

目的
 捕獲された外来魚を地域未利用資源として利活用する目的で、平成12年度に業務用生ゴミ処理機により魚粉化し、飼料化することを検討したが、豚の飼料に5%の割合で配合した場合、飼料の嗜好性が悪く増体が遅れた。外来魚魚粉配合飼料の豚に対する嗜好性を改善するため、配合割合を3%とし、また着香料等の添加について検討した。

方法
 供試飼料は自家配合し、市販魚粉と外来魚魚粉を3%配合した飼料、外来魚魚粉3%配合飼料に市販着香料を0.05%添加および糖蜜飼料を3%配合した4試験区を設定。供試豚は体重約40kgの12週齢のLDおよび11週齢のWL肥育豚を使用し、1群4頭の群飼育、不断給餌、自由給水とし4週間飼養。体重および飼料消費量を週1回計測し、試験終了時に背脂肪厚を電子リニアスキャン超音波診断器で測定。

結果
 3%外来魚魚粉配合飼料は3%市販魚粉配合飼料に比較し、1日当たり平均0.2kg飼料摂取量が少ない傾向にあったが、日増体量はそれぞれ0.71kg、0.73kgと有意差はなかった。着香料、糖蜜飼料の添加区では、飼料摂取量が増加する傾向は見られなかった。
 外来魚魚粉の配合割合を3%以下とすることで、肥育前期の飼料として給与すれば増体重に影響を受けることなく、外来魚魚粉を利用可能と考えられた。