原料草の糖含量の高いとき、トウモロコシは黄熟期、イタリアンは出穂期に収穫します。この時が一番糖含量の高いときです。
牧草類は予乾をする。高水分のまま詰め込む場合は、ビートパルプ等を添加して水分調整する。
トウモロコシ等ホールロップで1〜1.5cm、牧草類で3cmに切断する。
原料草は早期に詰め込み、踏圧と密封を行い嫌気的条件で乳酸発酵を進める。貯蔵温度は20℃以下とする。
サイロの基本は早く密封して、嫌気的乳酸発酵を促進させること。
高水分のサイレージは、サイロ下部の排汁の排出が悪いと劣質になる。
サイロの詰め込み、サイレージの取り出し作業が容易であること。
サイロには有毒ガス、酸欠、高所作業、大型機械の利用と危険が多く、これらをさけられること。
従来の固定サイロは詰め込みが人力に依存せざるを得ず、特にサイロ内部の作業環境は重労働で危険を伴う。このサイロはトラクターで踏み込みを行うので、詰め込み密度が高まり、楽に仕事ができる。また、サイロ自体の危険はまったくない。
サイロ名 | 使用機械 | 人員 | 作業速度 |
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タワーサイロ | コーンハーベスター付トラクター ファームワゴン ブロワーと専用トラクター | 3〜4人 | 15t/day |
グランドサイロ | コーンハーベスタ付トラクター ファームワゴン フロントローダー付トラクター | 2人 | 18t/day |
グランドサイロ | 上記機械+ファームワゴンと専用トラクター | 3人 | 33t/day |
ポリエチレンシート(0.1mm×5.4m×100m)、213円/m、同ビニール478円/m(H2年)とすると、1山15tのサイロで13.5m使用すると、ポリで2,876円、ビニールで6,453円の費用となる。(サイレージ1Kg当りポリで0.19円、ビニールで0.43円)
サイロの種類 | グランドサイロ | ビニールバックサイロ | 簡易枠(コンパネ鉄板)サイロ | 地下角型ホイスト付サイロ | FRPスチールサイロ | 気密サイロボトムアンローダー付 | |
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u当りの費用(円) | − | 5,000 | 10,000 | 25,000 | 60,000 | 80,000 | |
耐用年数 | 1 | 2 | 5 | 15 | 20 | 30 | |
年利用回数 | 1 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | |
総利用回数 | 16 | 10 | 30 | 40 | 90 | ||
u当りサイレージKg数 | 500 | 500 | 500 | 500 | 750 | 750 | |
Kg当りサイロ費用(円) | 0.19 0.43 | 1.7 | 2 | 1.7 | 2 | 1.2 |