豚の種類
豚には、ヨークシャー種、ランドレース種、デュロック種、ハンプシャー種、バークシャー種(黒豚)などの品種がありますが、これらの純粋種の豚肉は少ししか出回っていません。豚肉のほとんどはランドレース、ヨークシャー、デュロックを交配させた「三元交配種」のものです。三元交雑種の豚は肉のきめが細かく、脂肪交雑が入っているため、最も多く出回っています。
豚の飼育
豚は昔、農家で作った飼料や残りかすで飼われていました。現在の飼料は、ほとんどが外国から輸入されており、一戸の農家が飼育する頭数も多くなってきています。
豚の一生
メス豚は生後8ヶ月に交配させます。そして約114日後、およそ10頭ほどの子豚を産みます。生まれた子豚は、生後約1ヶ月間は母豚に育てられ、肉豚として飼われるオスの子豚は生後10日目くらいに去勢されます。1ヶ月経つと、離乳し、肉豚として育てられ、6ヶ月〜7ヶ月で7kgほどだった子豚は105〜106キロにまで大きくされ、農家から出荷されます。繁殖用として飼われていたメス豚も、6回の出産(約3歳)を終えた後、出荷されます。
食卓に並ぶまで
農家から出荷された豚は、と畜場に運ばれます。と畜場では、1頭づつ病気でないか、怪我をしていないかなどを検査し、健康な豚はと畜されます。と畜されると肉の格付けが行われます。と畜され縦半分に切られた豚(枝肉)は、まず重さを量られ、背脂肪の厚さや肉質によって極上・上・中・並・等外の5等級に格付けされます。その後、セリが行われ、精肉店や加工場で精肉やソーセージ、ハムなどに加工され、店頭に並びます。