1 分娩時の注意
子牛は生後30分〜1時間で立ち上り、1〜2時間で最初の哺乳をします。これを必ず確認しましょう。初乳を飲むのはできる限り早いほど良いのです。哺乳のできない子牛は補助しながら飲ませて下さい。初乳を飲んでない子牛は、死んだり、発育が悪くなります。 ![]() 初乳は生まれたばかりの子牛に必要な成分を含んでいるばかりでなく、病気に対する抵抗性を与えてくれる働きを持っています。しかし、子牛にとって重要な初乳に含まれる抗体も、生まれた直後は容易に腸から吸収されますが、時間の経過とともに吸収能力が低下し、半日後にはほとんど吸収されないような状態となってしまいます。このため、できる限り早い時間に初乳を飲ませることが重要なポイントです。 2 新生期の注意
母乳を充分に飲んでいるかどうかは、次の表を参考にして子牛と母牛を観察しましょう。 母乳の量の見分け方
母乳が不足している時には、次の方法で対応しましょう。
@ 里子子牛が離乳した後も乳の良く出ている母牛や、哺乳期間中に子牛を死亡させた母牛 などがいれば、その母牛に子牛をつけてやります。ただし、里親が自分の子牛でないために哺乳を嫌がる場合は、人工哺乳で対応します。 A 人工哺乳 里親がない場合は、母牛から離して代用乳 (粉ミルク) 、または牛乳を与えて飼育します。 3 子牛に発生する病気と対策![]() 4 繁殖記録と肉用子牛補給金制度への参加記録表 |